ゴールデンウィーク最終日、ツツジがキレイだという情報を得て「神泉苑」に行ってきました。
京都に住んで20年を過ぎたというのに、歴史はめっぽう弱くて。
歴史的な事を何も知らず、行ったのですが・・・事前に勉強していくべきでした(・・;)
神泉苑は約1200年前、平安京遷都とともに桓武天皇がつくった禁苑(天皇のための庭園)だったのです。
そして、日本の三大祭りと言われている祇園祭の発祥の地でもあります。
他にも、今、大河ドラマにも出ている源義経と、静御前の出会いの場所と言われていることから恋愛成就にご利益があるとの事ですよ。
また「恵方社」という社があり、恵方を司る「歳徳神(としとくじん)」が祀られており、
毎年年末に、恵方に向かって向きを変えるという大変珍しい行事があります。
他にも「金運アップ」「開運招福」「学業向上」などのご利益もある、知る人ぞ知るパワースポットなのです。
そして神泉苑には、アヒルさんも暮らしているそうです。
暑かったので休憩していましたよヽ(´▽`)/

神泉苑とは
平安京の造営の際、大内裏の東南に広がっていた自然の森や池を利用してつくられた皇族しか入れない禁苑でした。
当時は帝の納涼や舟遊びなどの行事・遊宴が盛んに行われ、日本で初めて「花見の宴」が催された場所でもあるそうです。
お花見の始まりですね。
現在の規模は正直こじんまりしていますが、当時は、今の神泉苑の約10倍だったそうです。
江戸時代に、徳川家康が二条城を築城する際、 神泉苑の湧水を 取り込み、城の内濠、外濠を満たすこととなり、神泉苑は今の規模になってしまいました。
毎年、今の時期に神泉苑祭が行われます。
平安京造営から1200年の歴史をもつ神泉苑で、5月2日から4日まで神泉苑祭が行われます。
善女龍王様をお祀りする祭典であり、江戸時代以前から行われている行事です。
貞観5年(863)、疫病が流行した際には、神泉苑にて御霊会が行われ、疫病退散、天下泰平を祈りました。
故事にならい、毎年祭典において熱祷が捧げられます。
雨乞い、空海と善女龍王
人々の仕事が農業が中心だった頃、庶民の間では穀物の豊作が何よりの願いでもあり、豊作を祈る為に、雨乞いの儀式が行われていました。
天長元年(824年)長い間雨が降らず干ばつが続き、雨乞いの為、淳和天皇の勅命により 弘法大師(空海)は呼び寄せられました。
空海は神泉苑の池畔にて祈られ、北印度の無熱池の善女龍王を呼び寄せ、日本国中に雨を降らせました。
これ以降、神泉苑の池には善女龍王がお住みになるといわれています。
空海による雨乞い以後、神泉苑は多くの名僧が祈雨修法を行うようになりました。
祇園祭りの発祥
全国的な災いが相次ぐ中で、 貞観11年(869)には、全国の国の数、66本の鉾を立て、祇園社(八坂神社)から神泉苑に御輿を送り、厄払いをしました。
その後、これが町衆の祭典として、鉾に車を付け、飾りを施して 京の都を練り歩く祇園祭へとなったそうです。
お祭りされている神さまと仏さま
神泉苑には神さまと仏さまがいらっしゃいます。
・聖観世音菩薩
神泉苑のご本尊です。地獄に落ちるところを救って、極楽浄土に迎えてくださるありがたい仏さまです。
・不動明王
真言宗では中心的な仏さまで大日如来の化身で大変怖い顔をしており、あらゆるものから守ってくださる最強の仏さまです。
・弘法大師(空海)
知らない人はいないほど有名ですね。ものすごく賢い方だったそうです。その為、天神さまの様に受験生もお参りに来られるそうですよ。
・善女龍王
全ての生命を守る神さまで、雨乞いの神さまとして崇められています。
神泉苑の前から善女龍王社に向かって、法成橋(ほうじょうばし)という、朱色の美しい橋が架かっており、お守りを抱き願い事を一つだけ心で念じてこの法成橋を渡り、善女龍王さまにお詣りすると願い事が叶うと言われています。
願いの叶う「善女龍王守り」 500円で売ってますよ。


・恵方社
恵方社(えほうしゃ)は、毎年その年の恵方に向かってお詣りできる、日本で唯一のお社です。
恵方社のご祭神は、歳徳神(としとくじん)です。
歳徳神は、毎年居られる方位が変わり、歳徳神がおられる方位が、その年の恵方になります。
恵方とは、ご存知のとおり節分の恵方巻の恵方です。
恵方社は、お社の台座が、円形になっており、回すことができます。
大みそかの夜、新しい年の恵方に合わせて、お社の向きを変えるので、神泉苑に行けば、その年の恵方が一目でわかり、歳徳神さまに向かってお詣りができます。

・弁財天社
財宝を守る神さまとしても有名ですね。金運もばっちりアップできますよ。
・鎮守稲荷社
矢剱大明神(やつるぎだいみょうじん)お稲荷さんのようなお社です。
アクセス
阪急四条大宮駅より徒歩10分
JR二条駅より徒歩10分
JR京都駅→地下鉄→地下鉄東西線「二条城前駅」下車徒歩2分
市バス15 「神泉苑前」 からすぐ
市バス9、50 「堀川御池」 から徒歩5分
※境内に駐車場はありませんのでご注意ください。
行く前に知っておきたいポイント
神泉苑は、天皇のための庭園で、皇族しか入れない禁苑でした。
二条城の敷地の一部は、実は神泉苑の敷地でした。
祇園祭の発祥の地でもあり、初めて花見が行われたと言われています。
かなりのパワースポットです。まだ一般には広く知られていないと思いますよ。
金運アップ、恋愛運アップ、縁結び、開運招福、学業向上などのご利益があります。
そして何より、無料です!
こんなすごいがてんこ盛りな神泉苑です。
また、改めて行きたいと思います。

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